遅れて生まれた感覚を
過去から続く感覚に包んで
どこかで湧き出す神秘の泉
そこに静かに沈めれば
どこからともなく咲き零れる
真実の桜の花びら
我が身降りかかりし夢の矛先
感じ始めた感情は
頑丈な錠前付きの扉の前で
手に届かない
抗えない
と知った時に零した泪が
忘れ去られた七つの瓶を満たす時
まだまだ歩き始めたばかりの
未来への願望
上限なく輝いて
死地に赴くような言葉の零し方
それが噂に聞く
上辺の様な零し方と知った時
絶え間なく落ちる泪も今夜だけ
すこし曇って温く感じる
声を張り上げながら
産声に変換して行く
この言葉の凶暴な羅刹感に
戸惑いながら隠した
過去の秘め事
その時にどうして
指を咥えるだけで
背を向けたのか
あやふやな正義感
今の詩を彩る唯一の目撃者
魂震えて夢壊れ
愛溢れて想い焦がれ
嘘交えて黒く輝き
今咲いて魂咲いて
今日も
手を振る
指を振る
哀れ
稚拙な感情の訴えの成れの果ては
沈黙する文字の殺人現場で
滑稽な舞いを舞いたがる