◎煙草の煙

煙草が煌めくから
煙まで揺らぐんだ

寒い季節だから
小さな火種で
心を解放するんだ

それが全てかどうか解らないけれど

気障な煙はお役ご免
ただ安堵するその刹那の時間が
欲しいだけ

例え鼻から逃げ出す煙だとしても

命が乏しいから
煙で補完

苛む快楽 迸る惰性
煙草が煌めくから
泪ぐむ真実 仮初めの憂鬱
煙まで揺らぐんだ

今日も感性で火を灯す

この詩に感想を書く          一つ上に戻る