◎螺旋の欲望

螺旋の欲望
止めど無く溢れる黒い願望

今日も何処かで
繰り返される
金貨の零れる狂宴の舞い

細胞に刻まれた
緩やかな策略のうちに
美しく肉体を改造するのは
染色体の最後の対が
同じの同族

種を持つ腹違いの獣
薄汚れた大枚を叩いて
その同族を買う
果てる事無き欲望を
吐き出す為に

(哀れかな 哀れかな)

そこからは不平等に始まる
子孫繁栄の真似事の遊戯

理性を破壊する欲望
命を汚す願望
その果てに
意味の無い快楽が
舌を出して笑ってる

螺旋の染色体に
躍らされながら

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