◎笑う

朽ちた魂が笑う
朽ちようとしている魂が笑う
朽ち始めた魂が笑う
朽ち続ける魂が笑う

笑う笑う笑う笑う

その笑いのなんたるかを
知らずにお前は黄色い泪を流しながら
私の頭を撫でていた

それがただの虚無だと
気付いたのは青い三日月が
微妙に笑った時だった

年年歳歳 笑いが下卑る
年年歳歳 笑いが崩れる
年年歳歳 笑いが惚れる

(偽物の笑いがそんなに好きなのですか?)
(笑うだけなら雛人形でも出来るでしょう)

黄色い泪を流しながら
手首から夢を零し続けた
お前の優しさに抱かれ続け
やっと何が正解なのかを
薄ぼんやりと知る事が出来た

その結果が
朽ちた魂が笑う
朽ちようとしている魂が笑う
朽ち始めた魂が笑う
朽ち続ける魂が笑う
朽ちるしか出来ない魂が
寂しく笑う

これだけだった

笑う笑う笑う笑う
今日もこれで過ぎて行く

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