吹き荒ぶ風に身が砕かれて
見える筈の道標べ
今日も俄かに埃を被り
伸ばした手の先の安住は
無常にも脆く
指に絡む事もなく
天高い位置で瞬く星
暗い闇に飲まれないように
未来永劫 涕いて光り
透き通る朝日が
穏やかに隠した無限の感傷
太陽の微睡む欠伸を眺めて
過ぎ去る時間に微笑みを
月の零した冷やかな泪を触り
迎えし未来の賛嘆を
揺り動く温和な孤独に
心を乗せて今を羨む
有り体の心音
響き渡りし哀愁の旋律
星々の瞬きを音に変えれば
動き出した銀の針の秒針刻む
唯一無二の木琴の音か
苛まされた群生の
あの時の懐かしさに心焦がしても
掴めない群生の柔らかい優しさ
過ぎ去りし時間
暗い暗い晴天の宵闇
叫びだした孤独の中で
百年も千年も万年も
続くであろう
この空しさ
独りの刑に服す
今宵 独りの刑に服す
百年の孤独に
愛されながら