極たまに
そう極たまに
心が砕けて
浮遊して
全ての物と同化して
ただ
夢見心地に
揺られてる
懐かしい記憶も
悲しい記憶も
幾数多の感情も
緩んで緩んで
海馬に滑り込む
極たまに
そう極たまに
難しい事は
捨て去てしまって
全ての感覚と
遊ぶ楽しみを織り交ぜて
思うが侭に身を晒す
極たまに
そう極たまに
有機物の複合体だと
忘れて忘れて
風や光や
花の匂いに従って
そっと
心を閉じてみる
極たまに
そう極たまに
心だけが一人旅
静かに微笑む