◎流浪

答えが欲しいと
願って闇を彷徨えば
次から次へと
目に付く幼い罪と
軽い嘘

何かを願って
生まれて来たはずなのに
時間が経ち過ぎて
何も見つからない
何も解らない

私は誰と問い掛ける
水のない水瓶の
暗い底に向かって
自作自演にも似た狂気

今日はいつまでも
空が赤いから
きっと私の脳髄は
燃えている

誰も認めてはいないが
きっと狂気は正常の中で
優雅に嬉々と
この世から生まれ出し
虎視耽々と優しさ貪ぼり
愛憎無臓を噛み締める

ただ思考回路が
何時まで経っても
成長の起伏を望めない

それだけの悲しみ
それだけの生き様

この詩に感想を書く          一つ上に戻る