暗い世界で
ちらちらと光を放つ
(例えそれに意味がなくても)
誰かに見向きもされず
誰かに愛しいと言われず
ただ静かに時間の風と
森林の息吹と冷たい雨が
観客で観衆で
ちらちらと光る
その緩やかな自己表現
その中に
存在証明を願う
孤高な息吹と
小さな願いを含みながら
(例えそれが無意味だとしても)
ここにいる
ただ光る明滅の中で
孤独と群生の語らいを
聞きながら
ここにいる
ちらちらと光りながら
雨水を飲みながら
日陰の中から
理屈抜きの
存在証明
(ここにいる)
(私はここにいる)