◎怠惰なる日々の迂闊な考察

魂が歪む深遠な闇
そこに見える仮初の極楽浄土
掴み始めた諦めの嘘

何を見ても曇っていく
磨り硝子の末裔に
一滴の泪
空に帰らん

凝固していく
疑念と愛憎
心は棘で縛られて
滲んだ煙草の煙に
言い訳な偽善

今日も今日とて諦めばかり
今日も今日とて悔恨連環

(明日も明日とて惨めな公演)
(明日も明日とて楽観な日々)

見据えているはずの
あの暖かい願望が
さらっと弾ければいいのに
願いだけが振動闊歩

見間違いばかりで
痛い季節に斜め泳法
がたっと嘘は涕けばいいのに

灯篭流しに夢乗せて
快楽演技に愛乗せて
祇園精舎の鐘の声
諸行無常に心は引かれ
無法地帯な未来に歩みを進める
恐怖と不安を貪りながら

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