◎思考回路が電子回路で泳ぐ時

素っ頓狂な現実に
熱い命で乾杯を
まどろむ夢に
甘い誘惑な綻びを

見えない世界で
手繰り寄せる消せない陰鬱と
輝く未来を手の平に乗せ
今日も降り注ぐ泪の岩窟に
道化な言い訳を用意して

少しは背伸びしがちな
男気を宥め空かして
歩き出す闇夜の信仰心
人生が俄かに揺れるから

絆される人としての
倫理を被って静かに涕く
溢れんばかりの
回転木馬に身を預けながら

夢でありたい
そう願う現世の因縁を
今か今かと待ち侘びて紡ぐ
思考回路は何時しか
電子回路に組み込まれ
今日まで知らなかったはずの
大人である犠牲ばかり
目に付いて閉店する
小生ですから

素っ頓狂な現実に
熱い命で乾杯を
まどろむ夢に
甘い誘惑な綻びを

限りなく白に近く毎日歩くけど
どこか汚れが取れなくて
魂ばかりが純白を願うから

素っ頓狂な現実に
熱い命で乾杯を
まどろむ夢に
甘い誘惑な綻びを

目を伏せて歩く
男気を意識しながら
なのに答えが見えない紫の空
だから嘲笑うんだ
この萎びた魂はどこまでもどこまでも

だから

素っ頓狂な現実に
熱い命で乾杯を
まどろむ夢に
甘い誘惑な綻びを

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