◎静寂の寝床の上で

賽の目に切り刻まれた
今日の生き様に
砕いてかけた浪漫の
斜陽していく未来の夕べ

感じ始める何かの限界が
歩みを細めて体当たり

意気消沈の面持ちで
静寂の寝床で爛々と輝く
眼差しはやけに荒々しくて
滑り出す心情は
今日も矢鱈に弱酸性

凍えているのか
煮え滾っているのか
自問自答はただの自作自演に変わり果て
見つからない未来への問いかけ
待ち侘びる解答は
深い深い深淵の中

叫ぼうとしても声は掻き消されていく

都会の喧騒の中で
禍禍しく燃える
夕暮れの空に
溶けていく思考と精神
それだけが生きる為の許可証に
代わって行く情けない日々に
鳴咽混じりの確認ばかり
至極自然に胸を噛む

生きているはずだ
今生きているはずなんだ
確認に次ぐ確認は
空しく響く蜩の韻律の様で
打算ばかり引き寄せる
籤運の無さに
青い泪を零してる

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