◎僕と血と詩と魂と

僕の血が滴っている
そこはかとなく陰鬱な
そこはかとなく陽気な
僕の血が滴っている
凝固する暇もなく迸り
凝固する暇もなく枯れ

僕の血が滴っている
純度は標準のままで光り
純度は規格外のまま曇り
僕の血が滴っている
魂の泪も何処か隠れてて
魂の汗も何処か騒いでて

僕の血が滴っている
果てし無く未来を壊すように
際限無く過去を庇うように

僕の血が滴っている
僕の血が滴っている

生命の根元なんて
全く解らないまま
そうして文字に砕かれて

僕の血が滴っている
血の僕が滴っている(在り来たりな約定)

僕の血が滴っている
(偏執的な性癖と魂の遊戯)
僕の血が滴っている
(毅然と憮然と無粋の中で)
僕の血が滴っている
(暗黙と赤血球の談合会話)
僕の血が滴っている
僕の血が滴っている

生命の根元なんて
僕の中で知らぬ間に弾けてた

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