◎おしゃべりな地図

見定めた理念
そこには我欲と偽善があって
頷かせるには値しない
欺瞞が溢れてて

余りにもきな臭いから
今日は蓋をして寝ようか

際限なく垂れ下がる
論理に固まった贋作な戯言
そこに何も共感はなくて
一生懸命飛ばす
唾にただ視線を送る

何をそんなに怖がっているの
何がそんなに迫っているの

打ち付ける時間の柵と
魂の消滅期間内において
足掻きたければすればいい
ならば
何も受け入れられないまま
何かを提唱したいと叫ぶなら
それだけの魂の昂揚を
飾り立てた言葉の裏側で
静かに相談しながら
囁けばいい

嗚呼
何をそんなに怖がっているの
何がそんなに迫っているの
嗚呼
余りにもきな臭いから
今日は蓋をして寝ようか

暫し口を噤んで
新緑の時の中
魂を流してそこから叫べ

道は途方も無く沢山あるから
だから迷えばいいのさ

この詩に感想を書く          一つ上に戻る