暗闇で空
余りにも綺麗だから
星が静かに
瞬いて
月がやたらと
逃避行
こんな夜は
熱い珈琲がすごく
溶けて心を包むから
風のそよぎが
砂糖代わりで
輝く星に
ただただ祈る
この時をどうか
見失わせないでと
暗闇で空
余りにも心が和らぐから
星が静かに
下りて来て
月が恐る恐る
近寄って
耳打ちするの
冷めない内に召し上がれ
覚めない内に召し上がれ
今一瞬の風景は
すぐに流れるから
と
暗闇で空
余りにも切ないから
星と月を
抱き締めた
熱い珈琲
今日も苦くて