黄金の麦の絨毯が
波打つ夏
空は青々しく輝き
鉛の道路を踏みつけさせている
誰も名を知らぬ道が人々を歩かせてゆく
名も知らぬ道は
他の人に何を言われても
何も問いかけないし
何も聞かない
そんな道の別れ道に
迷い
彷徨い
千切れ雲の様に
生きてゆく
者を
羨ましく
思いながら
俺は
佇む