◎別れ道

     黄金の麦の絨毯が
      波打つ夏
     空は青々しく輝き
      鉛の道路を踏みつけさせている
  誰も名を知らぬ道が人々を歩かせてゆく
       名も知らぬ道は
       他の人に何を言われても
        何も問いかけないし
        何も聞かない
    そんな道の別れ道に
      迷い
        彷徨い
   千切れ雲の様に
       生きてゆく
者を
        羨ましく
       思いながら
                    俺は
          佇む

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