冬爛漫の 時の砂 手に乗せて見ゆる 冬の暖かさは 夏の夜に 格別に心残りを 味わわせる 夏の雷も 夏の雨も 冬の雪に勝てぬのは 冬の暖かさのため 我の心 和ませるのは 雪の暖かさなり 万年の氷に閉ざされた 一人孤独な心は いつの日か 本当の四季を 夢見ている そっとそっと ただただ 氷の心 内に秘め 優しさの届かぬ 光の届かぬ 暗き悲しい闇の底で 待っている
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