◎脱獄王

一匹の迅速の隼に乗って
希望の生き方を求めて走る
この脱獄王は
偽りの自分を捨てて
飛び出した

赤子の産声に靡く
その心は空高く
縛り付けられた平和を
横目にしながら
ただひたすら
走る

希望の二字を求めて
無実の虚勢に
飲み込まれ
嘘の逃避行に
乗せられて
体の悲鳴と共に
嘆く

俺の希望はどこだと

今日も自分から
脱獄する脱獄王は
希望を求めて
ただ走る

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