涕ける故に
嗚呼 泪が多い故に
従順過ぎる程
心が感じ過ぎしてしまう
原因もなく些細な事で
心は感じて
知らぬ間に心は涕いて
知らぬ間に泪に頼って
嗚呼 泪は心の疲れを取り去って
その泪は何処に
消えてゆくのだろう
否 それは遠い古からわかっていた
泪は心の中の泪の場所に戻る事を
泪は泪でしか泪を受け止められない事を
そして
泪が帰ってくる度に
心が悸えてしまう事も
涕ける故に
嗚呼 泪が多い故に
従順すぎる程
心が感じ過ぎしてしまう
※読み
従順過ぎる = すなおすギル = 素直過ぎる
原因 = わけ = 訳
古 = むかし = 昔
悸えて = ふるエテ = 震えて