(夢を甦らせし 冬景色) 遠くの鳥が涕いている 凍て付く風も涕いている 泪も何時しか涕いている 炬燵の隅で涕く夢は ここはどこ? ここはどこ? と言っている 雪はちらちら舞い降りて 小さな屋根に布団を被せ (忘れ給うな私の夢よ 炎の如く目覚め給えこの冬の夜に お前の死床はここにない あるのは独りの長き道なり) 私のまだ目覚めん夢は 炬燵の隅で ここはどこ? ここはどこ? と涕いている
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