◎龍へ

滑空し
光を越え
風になり
音速の中で
昨日の夢と
洒落た都会を思い出し
(いつしか泪を零し始め)
落ちてく泪の中に
極楽浄土を見
嗚呼 と吐く溜め息の中では
昨日の夢が我武者羅に追っている
壊れ掛けて天から地に落ちていく
崖っぷちの己を

さぁ 喰らえ
(私の魂はここにない)
雨にさらされ日に照らされ
ちょうどいい具合に
味付けされた
この世界を

龍よ龍
お前の魂
駆け出して
いったい何を
追っている

世界がお前と共鳴す

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