ささやかな虫の音 枕にし
眠る心地好さよ
嗚呼 夏の夜に何を夢見
白き天井を仰ぐか
天に俄に雲在りき
合間に強く輝く星々
されど出しゃばらず
夜に鳴り響く光の音
今 我なんと思いきや
暗中模索の思いに没頭するか
夜の神のみ知る世界
吹き抜ける緩やかな風
世界を覆う漆黒の闇
心には月の光だけが
妙に安堵の家を作るなり
独りと夜
流星だけが沈黙の
厚き壁を抜け
今宵枯れ果てた心に水与え
落ち着く心
胸に乗せ
今を生きる時代の中で
静けさ求め
意気揚々と夢に落ちなん