夢を上滑りの風に流した
泪が徒に流れる
まだ来るはずもない死を前にして感じる
儚いと言う名の愛しい記憶達
現実であると言う事
現実に居ると言う事
時と共に生きる希望と
愛すらない孤独の中で
何時かの優しさに縋ろうとしている
助けてくれ!と自分の小さな声の
叫びが聞こえてくるのは
何も壊さずに
生きようとしているからだ
これが現実に生きていると言う事
現実であると言う事
壊すと言う事は何も
人や物や心や金を壊してゆくだけではない
もうすでにそれは感じていた
でも それ から目をそらし
自分の中で自分に嘘を吐いて安心しようとしている
これも現実であると言う事
それは孤独であると言う事