◎雪と魂

雪の白さに
心 重ねて見れば
何が見えてくるでしょう

弱い心?
強い心?
ううん 違うよ
雪の白さに還りたがる
泪色の心が
きっと見えてくるでしょう

誰もが強いわけじゃない
誰もが道化のはずがない
(だけど実は魂は
 生きる年月経るたびに
 どんどん弱さと道化のね
 よごれに染まって
 ゆくんだよ)
そんな疲れてる心を
雪は包み
癒してくれる

静かに涕けよ
明日を元気に向かいいれるため と

今日の雪はあまりにも
白に決まっているから
私の体を自然に還そう
今日の雪の白さは
今日しかないのだから
今日しかないのだから

(だけど実は魂は
 知らず知らずにその願い
 心持ちに
 待っているんだよ
 遥か昔の
 春先から)

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