◎窓辺の哀愁

我有りと
思う場の真偽とは 裏腹に
裏腹に
皆の居る空間は
にぎやかに 華やかに
楽を極め

我 独り
深夜の舞踏会
淋しく窓辺から
見てるなり 月光と共に
見てるなり

我の周りは
淋しさがにぎわい
にぎわい
その明るい淋しさに
我は ふと
ふと泪する

いつからか独りになっていた
深夜の舞踏会は
久遠の存在
月光もいつか沈む

我の周りで
淋しさにぎわい
見てるなり
にぎやかに 華やかに
舞踏会の窓硝子が
静かに涕く
我を

この詩に感想を書く          一つ上に戻る