◎彷徨いの風

  黄金の雲の上
     彷徨いの風は吹き抜けて
過去の痛みは赤の光線となり
ほろ苦い初恋は青の水滴となり
  見知らぬ人々に
     降り注ぐ
 道行く人々は それらを
     振り払い
 自分を恋を育ててゆく
   その下界を
    彷徨いの風は
     見ていた

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