◎喪失 その弐

君が僕の前から
消えた日から
僕の時間は止まったままだよ

いつもは
前向きに生きている僕なのに
君を失ったとたん
糸が絡んだ人形の様に
動くことができなったよ

好きですなんて言葉はもう
君に伝えることはできないし
もう
伝えようとは思わない
君の幸せ願っているから

僕はこちらで生きていくから
君はそっちで生きていて

君を失ったからって
いつまでも時間を止めたままじゃ
本当に情けなき人になってしまうから
君の幸せ願いつつ
僕は僕の道を
歩いてゆく

今度
君に会ったら少しだけ
強がりを言える人になろうと
思いながら
この平成時代を
僕は生きてゆく

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