◎蒼い…

心に蒼い雨
泪に蒼い桜吹雪

貴女が広い舞踏館なら
私は狂剣乱舞を踊りましょう

夜半の雨は
しとしとしとしと絶え間無く
悲しい韻律
奏でます

蒼い爪で
貴女の心 切り裂けるのなら
私は喜んで
その指 切り刻みましょう

真夏の夜の暑さは
共犯者
私独りじゃ動けません

硝子細工の蒼い仮面を着けて
貴女のもとに走り込む

弱い心は
狂犬の如く檻を破り
貴女はきっと
怯えるでしょう

私の哀しみはいつも……

(心に蒼い雨)
(泪に蒼い桜吹雪)

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