◎昇恋

   昇りつめる所まで
   昇りつめてやる
   この想い昇華できるなら
   この抑揚を抑えられるなら

   光が直線を極めた様に
   私の想いは貴女に向かって
   只 純粋な願いのもと
   狂おしいままに夢を歌ってる

   もう抑える事が馬鹿馬鹿しく
   思える位 疲れて
   貴女を諦めることすら
   疲れて
   心が許すまま
   時が許すまま
   貴女を想っている

   想いは檻に閉じ込めているけど
   それがいつまでもつかわからない
   いつ壊れるかわからない
   純粋な想いの前で
   私は反抗している
   私と貴女の均衡を保つために

   でもいつしか壊れるだろう
   その時に
   哀れな程 涕いて
   私は私を壊すでしょう

―――均衡を破った罰
   我が身を持って試されん―――

   一つになれないのはわかってる
   よくわかっている
   だから
   昇りつめる所まで
   昇りつめてやる
   この想い昇華できるなら
   この抑揚を抑えられるなら

この詩に感想を書く          一つ上に戻る