私の愛は
狂った愛ですよ
ええ
確かに狂った愛ですね
でも悔やんでいませんか?
狂った事を
いいえ
悔やむくらいなら
愛していませんでしたよ
狂えなかったら
愛せませんでしたよ
ところでそんなに
狂っていましたか?
ええ…
至極 狂っていましたよ
あの時の私は
貴女の声が聴きたくて
貴女の瞳に写りたくて
貴女の心に入りたくて
でも
それでいいのです
狂えるくらい愛せたのですから
狂えるくらい想えたのですから
そして
貴女の世界に
少しだけ入り込めたのですから