◎忘却

貴女を忘れられないのは
微かに残る貴女の匂いのせい
貴女を忘れられないのは
変化のない毎日が流れるため

きっと
貴女を忘れられる時は
私は同じ場所で足踏みをしていない

風は語りかける
私は変化しなければいけないと
そして私は思う
貴女を忘れなければならないと

確かな一歩と
不確かな一歩とは全く違うと
そう教えてくれたのは
心の綺麗な貴女
でも
私はきっと貴女を忘れられない
そう想いながら貴女を忘れていこう
それがせめてもの慰め
それがせめてもの貴女への…

確かな忘却と
不確かな忘却とは全く違うと
そう教えてくれたのは
心の綺麗な貴女

でも
貴女を忘れられないのは
微かに残る貴女の匂いのせい
貴女を忘れられないのは
貴女が消えた時からの
変化のない毎日が流れるため

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