夜 歩いていたら
猫が前を歩いていたんだ
まるで子が腹の中にいる様な
太った腹を揺らしながら
そう言えば
のんびりと空を見るのを忘れていたから
空を見てみる
嗚呼 なんて広いんだ
月光の中で虫が鳴いてる
家並みの中を歩いていた
見慣れた家並みも
影絵の様で少しおかしい
今 私には帰るべき家がない
心から休める家が
心少なにそう思う
長い夜には夢を
私には大いなる愛を
それはお前でありますように
愛を分かち合うお前でありますように
嗚呼 なんて月の光がこんなに綺麗なのだ
こんな夜にはお前と一緒に
酒を味わいたい
お前が私の家であれ
大いなる私の家であれ