◎古文短文狂文浄瑠璃

寄り添い 奮える 我が心
静かに染み入る愛 滴るほのかな水の音
(何も解っていない答えが一つ)

平穏無事に願うは 永遠
月夜に砕けた 貴女の強がり 貴方の固さ
月下美人に重ねる 緩やかな鮮烈
愛 (念仏の香り)
哀 (劣勢なる遺伝子の夕べ)
(聞こえないのは雁字搦めの目玉焼き)

至極 当然な薄い太陽の光り
死体の愛情 絡めて論理
愛憎の襲来 極めて謀反
今日を謳いたいのなら(畏み畏み 物申す)
あの街に降る雨を全て飲み込んでこい
そこに光る何かの始まりの夕べの酒が零れてる

理に基づく人間の明け方 だから何もかもが計算臭く
か弱き咆哮 墓石は風に流れ だから和風は線香臭く
(手を加えれば加えるほど迷宮の誘い あざとい 浄瑠璃)
(右舷左舷傾く野次郎兵)

夢路へ急ぐ 人々の葛藤妄想性癖曲芸
このままではいけないと 逆光まいたけ
(食らう食らう)

焦る時間に 一服を
余暇を認めて 意味深発言
貴女 答えが見えますか 適度な体温 壊れた鎖
貴方 答えが見えますか 適度な心音 崩れた滅美
私は 何を持っているのですか
林檎ですか 愛ですか それとも血生臭いトキメキですか

傷付け合う母性本能に寝酒を薦めたのは
昨日から五月蝿いぐらいに微笑む 人形のため
爆発を今か今かと待つ蓮華に 笑って曰く
暴走する語源は輪廻の愛着 と

狂っているのです
笑っているのです

時たま言霊が無償に止めど無く暴れまわるのです
熱く煮え滾る脳髄の 我は下僕

愛 (念仏の香り)
静 (平穏と呟く油切れの蓄音機)

言霊の発する匂いに靡かれて

困った事に正常を詠えば
何もかもが見てくれ重視で
ほんわかとした行水を
楽しむ暇も与えてもらえず
こうやって精神が明瞭だときっちり騒いでも
何故か何時の間にか奇人と化して
今夜も今夜 与えられた愛情と静かな露店の間を
行ったり来たりする哀れな獣と
震えている酸素分子の結合を少し
ひも解いている真似をして
少し顔を赤らめては至極当然と言う様に
最後の言葉に力を注ぐ

詩重んずれば生は輝き
生を重んずれば詩は此れ亦止めど無く輝き候
星の瞬きに相容れれば詩も亦広がり
人の流れに浮かべれば詩も亦深まり
惜しむらくは扱う心持ち
其れ全て幼ければ唯の記号と思え候
此れ軽んずるは唯の人也
亦此れを理解するは詩人の開花の予兆為り
喜び給う涕き給う
何時ぞやの心の固まりを表に出せる
生み出させる
素晴らしき所業を現す事
此れを詩作と言う事也
此れを発狂と言う事也
即ち精神は無限の彼方で光り輝く
此れを以て詩を現し候

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