赤い月が笑ってた
心の人の真実を知った時
唯呆然と立ち竦む俺を
赤い月が笑ってた
お前にゃもったいない女と
言っているかの様に
赤い月が笑ってた
心に穴が開いた俺を
心の支えが消えた俺を
悲しみと絶望に
舐めまわされた俺を
赤い月が笑ってた
迷っていた生き甲斐の
第一歩が悲しみの詩だと
赤い月が笑ってた
救いようのねえ 哀れな
いつも高望みをする俺を
赤い月が笑ってた
お前はその程度の男だと
赤い月が笑ってた
もう手遅れだと言い
群生の雲に
喰われながら