◎私が私なりに私の役にもどる時
      貴女の泪は鉛色に変わる

これでいいのでしょう
貴女に似合う男って (もう君を愛せない)
これでいいのでしょう
貴女好みの男って  (もう君を愛せない)
うれしいでしょう
貴女のために
いい男の役をしてきたのだから (君を愛したくても愛せない)

けど
もうやめる
何千年何万年たっても
貴女のこと
愛せそうにないから
(貴女の泪は鉛色にしか見えない)

もう
私の道を歩くね
君と一緒に歩いていた道は
一億光年先に消してしまった
(貴女の泪じゃ心は揺れない)

もう無理だよ
君と一つになんかなれない (貴女の泪は鉛色)
だから
貴女のための私から
私のための私に
役を戻すよ

もう解ったでしょ
君を愛してなんかいない

もうその泪は
私のものじゃない

君を愛せなくなった時から
泪は鉛色にしか見えなくなった

私が私なりに私の役にもどる時
貴女の泪は鉛色に変わる

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