きのう
夜風にあたりました
夜風の中には
夏の草の吐息がまじって
鼻をくすぐった
ふと
その風の中に
君の匂いがしたような
気がします
きのう
夜桜を見ました
自分の中では
一番綺麗な桜
ふと
その桜が
君に似ているような
気がします
忘れたくても忘れらない
この片恋は
果て無き果ての流浪の旅のように思えて
ふと
泪がほろりと逃げました
今日
君に会いました
月なきくもりの夜に
星なきくもりの夜に
泪みせずの久しの夜に
君は昔と変わらず
綺麗なままで
立っている
手にいれることのできない
愛の象徴として