◎屍に愛を

誰か私を愛してください
私は誰も愛せない
屍ですから

孤独と言う名の砂塵に抱かれて
私の心と体は小さな砂達に
冷えきった夜の狭間の中で
孤独と言う名の大地に引き込まれていく

私は一生懸命
愛と言う名の宝石を捜したけど
それは天にあり
私の手では捕まえられない
星でした

私は天を仰ぎながら
いつしか
身も心も屍になった

愛を忘れた屍だ
私は

いつも
星々は冷ややかに私を笑っているので
私の身や心には流れ星など
落ちてくることは
ないでしょう

一握の砂でもいい
それだけの愛でいい
私を生きかえらしておくれ

私を愛しておくれ

この無残な屍に
愛を

この詩に感想を書く          一つ上に戻る