確かにそこに 二人はいたのですから いたのですから するりと抜けた 甘い日々 遠くて近い二人の過去は 密かに輝く月に照らされて 白く古びた壁に くっきりとそして物悲しく 影だけを 焼き残していた 今は二人 何事もなかったように 別々の道を歩いている でも心の中にはお互いに 確かに 白くて古びた壁と 密かに輝く月は 残っている 忘れる事は できません だって 確かにそこに 二人はいたのですから いたのですから
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