剣もほろろに (怖いくらいに)
奇麗に廻れば心なしか (美しく)
夢は砕け (有無を言わさず)
穴の空いた泪は (感情的に)
空蝉の中で踊り狂い (終わりの無い踊りは)
自我の無きまま (拍手喝采が聞こえず)
終焉を見送り (立ち尽くす)
乱れた心は (貴女の為に)
傾国の思いの中 (果てぬ思いを抱き)
朽ち果てた姿はまさに (疲れ果てた心は)
戦闘主義的羨望と一緒に(泪の川の水面に移り)
投げ捨てた (哀となる)
思い出させないで下さい
(何度繰り返しても答えは同じ)
錆付いた恋愛なんて
一瞬の内に
鋭利な剣で切り裂いた
ふざけないで下さい
(何度考えても答えは同じ)
声を張り上げ泣き叫んで
衝動的破壊に身を任せても
もう既に貴女とは分かりあえない
貴女に伝えられるとしたら
乱れて狂って剣を持って舞う
荒れ果てた
冷静すぎるほど静寂な
今際の際の姿
もう貴女の残像に縋る事は無い