陽炎の中で抱き合い
熱い接吻は
真夏の温度を更に上げた
嗚呼 なんと初々しい出来事
男と女は歴史の歯車に捕まり
専ら珍しくもない儀式を
太陽が傾く前に終わらせた
(月が隠れて覗き見だ)
今だ解明されない
夜の儀式は
ほとぼりの冷めぬまま
思春期の僕らの純粋無垢な欲望を
好奇心が何時までも
擽るだろう
静かに儀式を終わらせても
必ず何かに誰かに見られてる
(月が隠れて覗き見だ)
嗚呼 嵐のような静けさだ
雷鳴は轟き
女は艶に生まれ変わる
嗚呼 その一時も
(月が隠れて覗き見だ)
陽炎の中で抱き合う二人は
幸福の時の中
何時までも何時までも
専ら珍しくもない儀式を
繰り返して行く
(月が隠れて覗き見だ)