◎麻薬中毒者の詩

そう
薬を
打たれたのは
お前が優しく怪しく
俺に視線を
投げた時

完膚無きまで
壊された俺の理性
もう止められない
誰も

お前が俺を静かな麻薬中毒者にした
たった一回の優しく怪しい視線と言う名の
劇薬で

俺は加速度を増し
その速さでお前を求めた
お前までの距離
宇宙の端から端くらい

俺は愛を求めていた
それはお前と言う名の愛

完膚無きまで
壊された俺の理性
弔う事ができるのは
修復する事ができるのは
お前の愛と言う名の薬

もう 何もいらない
お前以外は

ちきしょう
薬をくれ

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