泪が凍り
会話は死に絶え
お互いの目線はいよいよ透明になり
愛想笑いさえ疲れる
今まで何度悔やみ立ち止まってきたのかを考える
(無駄な抵抗)
(虚しい作業)
君が唯の同居人にかわる
僕が唯の同居人にかわる
楽しい過去も辛い過去もただの
写真の中を彩る飾りでしかないと知った時
二人は仲良く別世界で輝き始めた
これでいいと
お互いの正当性を認め合い
それが最後の共同作業
振り向かない過去を
振り向かない君を
振り向かない僕を
誰も責めるはずもなく
二人の写る写真だけが揺れている
愛が凍る音
確かに二人は聞いていた