月が隠した貴女の泪
僕はそっと掬い上げて夜空に返すよ
綺麗な星に生まれ変わる事を
知っているのだから
暗く沈んだ貴女の心
僕は静かに照らしてあげる
貴女はまだまだ咲き誇れる華になれる事を
知っているから
夜空がいるなら何時でも甘えて
月光がいるなら何時でも話して
僕は貴女のためなら
夜にでも月にでも
何でもなれるから
だって貴女が
漆黒の底で蹲って
(嗚呼 冷たい箱の中)
氷に閉じ込められている僕を
(嗚呼 溢れる悲しみの中で)
掛け値なしの愛で
救い出してくれたのだから