◎秋桜

ほらごらん
秋桜の華が
風に揺れて可憐

貴女に似合うから摘んで帰ろうと思ったけれど
何だか可哀相だったから
今夜は貴女を花瓶に添えて
ゆっくり愛でよう

もう 長い間 貴女が
見つめていてくれたから
言葉だって生活だって心だって
変わってこれたよ

春は春の思いを 夏は夏の思いを
秋は秋の思いを 冬は冬の思いを
人は人の思いを
素直に素直に受け入れながら

夏も終わりになって
少し風が気持ちいい…
ほら 貴女に渡したい秋桜はあそこで揺れてる

貴女の視線は
どんな華よりも 美しく
貴女の笑顔は
どんな華よりも 可憐

心ばかりがトキメクから
今夜は貴女を花瓶に添えて
ゆっくり愛でよう

ほらごらん
秋桜の華が
風に揺れて可憐

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