◎愛を乞う

痛みの無い世界で
貴女を想い描きながら
どうしようもなく情けない私を
見詰めながら
追憶でのみ感じる
愛ある日々に楔を打ち込み
そうやってだらだらと
そうやってだらだらとだらだらと
心が砕けた自分を
引き摺る

愛なんて信じられなくて
優しさなんて幻の様で
私なんてただの有機物の集合体で
思い出なんて常世の話し

悔恨の念と言うよりも
絶望の詩を詠いながら
ただただ共感と自己満足の自慰に更けるように
でも 何も感じないから
何も感じないから

梅雨の空に恨み言を吐き出しつつ
新たな道を探している

私は哀れでちっぽけで
愛を乞う人

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