何時からだろう
煙草を止められなくなったのは
そうだ 最初の恋人が
気持ち良さそうに薄荷の煙草を
燻らしていたからか
あれから何年経っているのだろう
満たされない気持ちのまま
煙たい気持ちを捨て去るように
愛の囁きすら忘れてしまった
この口から煙を吐いている
満たされない現実と心を
足枷にして今も愛を探し迷い
そうして東から西に移動する
太陽を何度も見送り
星と語らい 流星に愚痴を注ぎ
五分間の空白を煙で巻く
これから何年吸い続けるのだろう
私の心は何かで埋まる事はなく
また 何かで埋めようと言う気も更々なく
そうして冷たい時間に身を委ね
弱々しい小さな火を灯す
乾燥しつつ少し湿気た葉っぱに
何度も何度も
煙草を捨て去りたくて
投げ捨ててるのに
独り心の隙間に怯えながら
また 買い戻し
今日も無駄に肺を汚す
本当は愛が降る晩を夢見ながら
煙草を止める理由探してる 毎日
何時からだろう
煙草を止められなくなったこの心を
煙に巻いて守ろうと決めたのは