今のままで このままで
あの街で この時間に
私は貴女の全てになりたい
そっと時間が流れるように
すっと貴女の頬を撫でて
きっと太陽が朝を連れてくるように
ずっと貴女が笑顔でいれるように
白紙を文字で優しくなぞる様に
貴女の泪を貴女の過去の楽しい記憶と共に
なぞりながら抱きあえたなら
もっと素敵に星空だって
やっと貴女の瞳に綺麗に映って
さっとその美しい現象を
はっとする瞬間に届けられるのに
あの時のままで この時のままに
この街で あの時間に
私は貴女を包み込みたい
頬を撫でる手が
貴女を守る強さに変わって
泪を拭き取る指が
貴女の掛け替えのない
大切な瞬間に変わりたい
静かに貴女を想うこの気持ち
今夜も赤い満月に飛ばし
ふっと夜の匂いのする風を纏って眠る
これは夜に呟く愛の詩