◎夜に呟く愛の詩

今のままで このままで
あの街で この時間に
私は貴女の全てになりたい

そっと時間が流れるように
すっと貴女の頬を撫でて
きっと太陽が朝を連れてくるように
ずっと貴女が笑顔でいれるように

白紙を文字で優しくなぞる様に
貴女の泪を貴女の過去の楽しい記憶と共に
なぞりながら抱きあえたなら

もっと素敵に星空だって
やっと貴女の瞳に綺麗に映って
さっとその美しい現象を
はっとする瞬間に届けられるのに

あの時のままで この時のままに
この街で あの時間に
私は貴女を包み込みたい

頬を撫でる手が
貴女を守る強さに変わって
泪を拭き取る指が
貴女の掛け替えのない
大切な瞬間に変わりたい

静かに貴女を想うこの気持ち
今夜も赤い満月に飛ばし
ふっと夜の匂いのする風を纏って眠る
これは夜に呟く愛の詩

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