◎微熱の告白

私が欲しいのは
貴女の一握の砂くらいの愛でした
私が好きなのは
貴女の揺れる髪の波間から見える笑顔でした

他は何も要りません(多分言い出したら止まらない)
他は何も要りません(多分求め出したら止めど無い)

私が奪いたいのは
貴女を止めど無く包む哀です
私が嫌いなのは
貴女を酷く傷付ける偽善です
そうして
全てを私が飲み込んで
全てを私が飲み込んで
綺麗な夢を貴女に捧げたいのです

(欲しいのは貴女の愛)
(見たいのは貴女の微笑み)

呼吸して毎日を過ごせるだけでも
有り難く思い 静かに生きなければいけない私が
こんな事を望むなんて痴がましいかもしれません
でも それでも求めてしまいます
私は貴女を愛しているから
貴女があまりにも素敵ですから

私が欲しいのは貴女の愛でした
私が見たいのは貴女の微笑みでした
(私の体温 三十七度九分)
(三十七度九分)

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