貴女が優しい時は嬉しくて
わざわざ会話を止めて
じっと 顔を見詰めてしまう
貴女は
なんで黙るの?
と聞いてくるからとりあえず
それは虹の所為にしよう
それは雨上がりの街の香りの所為にしよう
それは日向ぼっこしている猫の所為にしよう
それは紫露草の綺麗な藍色の所為にしよう
それは夜空に舞う花火の所為にしよう
それは跳ねる魚の水飛沫の所為にしよう
でもね
貴女は実は解っているんです
私の胸の中には貴女がいっぱいで
顔を見詰める事しか出来ない程
溺れている事を
だから何故だか少し悔しくて
たまに貴女が優しい時は
ふいに接吻で
会話を止める時もあるんです
少し我が侭な私です