君は笑うね
優しい眠りの中で
そっと
そっと
雷を見ていたんだ
あの時 君が差し出した手の意味が解らなくて
そしたら何故だか心臓が
痛かったんだ
きっと君はそれを
伝えていたんだね
優しく人の痛みを
君の手から伝えて
君は踊るね
華薫る朝露の中で
そっと
そっと
雪を掬ったんだ
あの時 君が流した泪の重さが解らなくて
そしたら何故だか目頭が
震えていたんだ
だから僕はそれは
大切な思い出とか
綺麗な記憶の箱に
押込めてみたんだ
だから未だに夢の様な現実の中で
何も知る事が出来ない僕は
静かに身を屈めて
嬉々として咲く華に
君の想いを尋ねたりしている
今でも尋ねたりしている