気持ちを詠えば
どこか誰かのに似ていて
屁理屈染みた手法を試みても
其処ら辺に転がっている様な
言い回しになってしまう
せっかく貴女は
誰が見ても溜め息を吐かせてしまうくらい
美しく綺麗なのに
私の持つ語彙やら接続詞やら形容詞が貧素なので
どうしてもみすぼらしくしか
表現できないのです
困りました
貴女を詠いたいのに
困りました
貴女は素晴らしい人なのに
私があなたを表現するには
模造品の言葉達でしか彩れない現実
貴女ががっかりする姿をどうしても
目にしたくなくて
今日も明日も明後日も
模造品で作り続けます(貴女の讃美歌を)
模造品で作り続けます(貴女への愛の詩を)
いつか純正品になれるように
いつか貴女の胸に届くように…